⑦『地盤改良工事』
住宅の建設予定地が軟弱地盤の場合、地盤改良などにより住宅の荷重に地盤が耐えられるように地盤補強しなくてはなりません。
地盤改良には主に次の3種類があります。
●表層改良工法 ➡ 軟弱地盤が深度2mまでの場合に行う工法です。
地盤改良には主に次の3種類があります。
●表層改良工法 ➡ 軟弱地盤が深度2mまでの場合に行う工法です。
セメント系の粉体固化材を軟弱土と混合・撹拌し転圧して硬質で均一な安定層を
形成します。
●柱状改良工法 ➡ 軟弱地盤が深度2m~8mまでの場合に行う工法です。
安定した地盤までセメントミルクを噴射注入し、土の中にコラムと呼ばれる柱状
体を造り、その上に住宅の基礎を作ります。軟弱な地盤や支持層がない場合でも
柱状体の周面摩擦力によって対応可能です。
●鋼管杭工法 ➡ 狭小地など大型重機の搬入が難しい場合に行う工法です。深度30mまで工事が
可能です。
小口径の炭素鋼鋼管を使用して施工機械で地盤に回転圧入させ、深い位置にある
硬い地盤に杭状に配置し、その杭で基礎を支えます。表層改良工法や柱状改良工
法では届かない場合にこの工法を採用します。上記2つの工法と比較するとコストも
高くなります。

地盤改良が必要かどうかは地盤調査をしてみないと分かりません。仮に隣の敷地では地盤改良の必要が無かったとしても、建築地の調査結果によっては地盤改良が必要な場合があります。
地盤調査は一般的に更地の状態で、建つ予定の建物の四隅と中心の最低5ポイントで測定します。
ですから、建て替えの場合は住宅会社と契約した後、既存建物を解体してからでなければ地盤改良の有無の判定が出ません。できれば近隣データ等でどのような地盤改良が必要になるかを事前に確認したうえで、資金計画に地盤改良費を概算でも入れておくことが賢明です。