更新日:2021/08/31
RC造(鉄筋コンクリート造)
木造とは違う特徴を持ったRC造(鉄筋コンクリート造)

RCとは「Reinforced Concrete」の略で、日本語では「補強されたコンクリート」、つまり鉄筋コンクリートを意味します。柱などの住宅の骨組みを鉄筋で組み上げ、その周りを型枠で囲み、中にコンクリートを流し込んで固めて建物をつくる方法です。
主にビルなどを建てる際に用いられていますが、近年ではその優れた性能や高いデザイン性から、戸建て住宅でも採用されるようになってきました。
他の工法と比べて、メリットもデメリットもはっきりしているため、自分の建てたい住宅に向いているかどうかは判断しやすいでしょう。
RC造(鉄筋コンクリート造)のメリット
■耐震性が高い
鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは圧縮に強いため、それぞれの強度が活きて、極めて高い耐震性を誇ります。全体の重量を「面」で支える構造のため、枠で支える他の構造に比べて建物にかかる負荷が分散しやすくなっており、揺れによるダメージを最小限に抑えます。
過去の震災でも、最も被害の少なかったのはRC造の住宅であったという報告もあります。
鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは圧縮に強いため、それぞれの強度が活きて、極めて高い耐震性を誇ります。全体の重量を「面」で支える構造のため、枠で支える他の構造に比べて建物にかかる負荷が分散しやすくなっており、揺れによるダメージを最小限に抑えます。
過去の震災でも、最も被害の少なかったのはRC造の住宅であったという報告もあります。
■耐火性が高い
鉄筋コンクリートは非常に熱に強く、1000度の炎に数時間さらされても崩れることなく、強度も下がりません。特に住宅の密集する都心部では延焼を防ぐことができ、高い効果を期待できるでしょう。
一般の木造住宅と比べて、火災保険の保険料もおよそ1/3に抑えることができます。
鉄筋コンクリートは非常に熱に強く、1000度の炎に数時間さらされても崩れることなく、強度も下がりません。特に住宅の密集する都心部では延焼を防ぐことができ、高い効果を期待できるでしょう。
一般の木造住宅と比べて、火災保険の保険料もおよそ1/3に抑えることができます。
■遮音性が高い
コンクリートは気密性が高く重量も大きいため、振動が起きにくく、音を伝えにくい材料です。外の騒音や雑音も気にならず、中の音が外に漏れる心配も少ない住宅をつくることができます。
コンクリートは気密性が高く重量も大きいため、振動が起きにくく、音を伝えにくい材料です。外の騒音や雑音も気にならず、中の音が外に漏れる心配も少ない住宅をつくることができます。
■断熱性が高い
材質の気密性が高いこともそうですが、柱と壁が一体であるために隙間の生じにくい構造であり、高い断熱性を持ちます。空調効率が高いので光熱費が節約でき、夏は涼しく、冬は暖かくなります。
材質の気密性が高いこともそうですが、柱と壁が一体であるために隙間の生じにくい構造であり、高い断熱性を持ちます。空調効率が高いので光熱費が節約でき、夏は涼しく、冬は暖かくなります。
■耐用年数が長い
RC造の建物の法定耐用年数は47年であり、木造の22年と比較して2倍以上です。
コンクリートは木材と比べて経年や外的要因による劣化が起きにくく、長持ちする家をつくることができます。
RC造の建物の法定耐用年数は47年であり、木造の22年と比較して2倍以上です。
コンクリートは木材と比べて経年や外的要因による劣化が起きにくく、長持ちする家をつくることができます。
■デザインの自由度が高い
曲線や円形など、他の材料では実現の難しいデザインも、RC造でならつくることができます。強度が高いために大きな空間をつくることも得意であり、デザインの自由度はかなり高いといえます。
曲線や円形など、他の材料では実現の難しいデザインも、RC造でならつくることができます。強度が高いために大きな空間をつくることも得意であり、デザインの自由度はかなり高いといえます。
※ 木造と比較すると耐震性・耐火性・気密性など家の性能を示す項目に関して上の評価が出ています。
RC造(鉄筋コンクリート造)のデメリット
■建築費用が高い
RC造の注文住宅を考える上で最大のハードルは、費用でしょう。
部材が高いだけでなく、工期が長くなるために人件費もかさみます。坪単価で比較すると、木造の1.5倍~2倍ほどのコストがかかると思っておきましょう。
。
一方で、耐用年数が長いため、トータルのコストで考えれば高くない、という見方もあるようです。
RC造の注文住宅を考える上で最大のハードルは、費用でしょう。
部材が高いだけでなく、工期が長くなるために人件費もかさみます。坪単価で比較すると、木造の1.5倍~2倍ほどのコストがかかると思っておきましょう。
。
一方で、耐用年数が長いため、トータルのコストで考えれば高くない、という見方もあるようです。
■重量が大きい
コンクリートも鉄筋も重い材料ですので、建築するのに強固な地盤が必須です。
地盤が軟弱なエリアでは地盤沈下や液状化の懸念があり、これを補強するには地盤改良工事が必要であるため、さらに費用がかさむことになります。
コンクリートも鉄筋も重い材料ですので、建築するのに強固な地盤が必須です。
地盤が軟弱なエリアでは地盤沈下や液状化の懸念があり、これを補強するには地盤改良工事が必要であるため、さらに費用がかさむことになります。
■結露やカビが発生しやすい
コンクリートの建物は、建築後数年間は材料の水分が中に残っているといわれています。そのため結露が起こりやすく、カビの発生原因になります。この結露・カビを抑える為には断熱処理をしっかり
コンクリートの建物は、建築後数年間は材料の水分が中に残っているといわれています。そのため結露が起こりやすく、カビの発生原因になります。この結露・カビを抑える為には断熱処理をしっかり
行う必要がございます。
※カクイホ-ムでは外断熱工法などを使用して断熱性能を上げて建築しています。
■増改築、取り壊しが難しく、費用が高い
丈夫であるが故に、壁を取り除いたり、全部を取り壊したりする費用は高くつきます。部材そのものも高いので、同様に増築を考えるときにも高コストになりがちです。将来的に建て替えをする可能性がある場合は、RC造は不向きかもしれません。
丈夫であるが故に、壁を取り除いたり、全部を取り壊したりする費用は高くつきます。部材そのものも高いので、同様に増築を考えるときにも高コストになりがちです。将来的に建て替えをする可能性がある場合は、RC造は不向きかもしれません。